日頃よりナマガトーショコラに携わっていただいている皆さま、並びにジャーナルをご愛読いただいている皆さま、新年明けましておめでとうございます。
あなたにとって、この一年はどんな年でしたか。楽しかったこと、新しい学びや発見、苦戦したこと…さまざまな出来事があったことと思います。
ナマガトは昨秋に無事一周年を迎え、通常の通販に加えてイベントやメディア展開、地元学生への授業など、活動の幅を広げてまいりました。
ナマガトのこれまでと、これから。代表の柳下龍介が振り返ります。
ー2022年はどんな年でしたか。
ナマガトをスタートしてから、初めて一年通した営業をしてきました。バレンタインやホワイトデー、お盆、クリスマス、年末年始……本当にあっという間でした。
また北海道から沖縄まで、全国各地のお客さまから多くのご注文をいただき、メールやSNSのメッセージを通して皆さまと繋がることができました。
徐々にギフト用の注文が増えてきたことも嬉しかったです。
ナマガトをご自身用に購入された後、2度、3度とメッセージ付きのギフト分を購入してくださる方もいらっしゃって。「贈り物に使っていただけるということは、それだけ当店の生ガトーショコラを美味しいと思ってくれたからこそなんだろうか」などと考えると、感謝してもしきれません。これからも、大切な人に贈りたいと思ってもらえるようなスイーツブランドでありたいです。
ナマガトではフレーバーを増やすなど奇をてらうことはせずに、ナマガトーショコラとしての純粋な美味しさを追い求めることを大切にしています。「満足してもらえる商品を常にお届けすること」に、より一層力を注いでいくとともに、季節やギフトに応じたパッケージ、梱包に関わる環境配慮なども進めていきたいですね。
ー店頭販売やイベントの参加、学校での授業などにも挑戦していました。
企業の広報目的というよりは、製造店舗がある神奈川県小田原市内への貢献をしていきたい、恩返しをしていきたいという気持ちから、昨年は小中学生、高校生、職場体験などで子どもたちと関わる機会を多く持たせていただきました。
ナマガトのSDGsや、サステナビリティへ貢献する取り組みを知ってもらい、子どもたちが進路を考える上で、職場の選択肢の一つになったり、社会問題について考えるきっかけになったりしたらいいなと思っています。
小田原市が主催するSDGsイベントに参加してカカオ農家さんの問題についてご紹介したほか、FM小田原のラジオや複数のウェブメディアでSDGsのお話や取り組み方のアドバイスをさせていただきました。
ありがたいことに渋谷のギフトストア「CHOOSEBASE SHIBUYA」で初めての店頭販売が実現し、テレビ番組や雑誌などにも取り上げていただきました。
ー走り続けた年でしたか?
そうですね。現在、ナマガトの経営活動の主たる部分は、私(柳下)一人で行なっています。シェフの増井や、パートタイマーの方々など支えてくれているスタッフはいますが、身一つで動ける範囲の限界を感じます。
ナマガトでやっていきたいことが、まだまだたくさんある。これから多様な方の力をお借りしていきたいです。
ー課題点の一つでしょうか?
そうですね。営業や広報、その他のマーケティング活動全体で取り組めていないことがたくさんあります。ブランドを成長させるためにも、より多くの仲間が必要だと感じています。
他にも、ナマガトにとって大切な「カカオ農家さんへの還元」が足りていないですね。ガトーショコラを製造販売していくだけに留まらず、発展途上国などのカカオ農家さんへ、もっとたくさん還元していきたい。その具体策を考えるフェーズに入っていると感じています。
ー来年の目標、教えていただけますか。
はい、大きく三つあります。
ナマガトにとっても、農家さんにとっても持続可能であるために、掲げています。
一つ目は、ナマガトの理念に共感してくれた上で、一緒に走ってくれる仲間を増やすこと。
最近では、副業としてナマガトにジョインしてくれるメンバーが3名ほど増えました。本業で営業職を務めている方に営業を担当してもらったり、文章を書いている方にジャーナルを書いてもらったり。「餅は餅屋」という言葉が好きなのですが、まさにこの言葉通りで、その道のプロはすごいなと改めて感じているところです。
すでに携わってくださっている方をはじめ、あらゆる方々が「ナマガトを成長させてくれるパワー」を持っているなと感じているところです。今の時代、それぞれの働き方でブランドや企業に参加してもらえるのはありがたいですね。どんな形であってもナマガトの大事な仲間です。
もちろん、一緒に事業の根幹に携わってくれるメインメンバーも随時募集しています!
二つ目は、カカオ農家さんへの対価をより多く還元できるような、新たな試みや目標を見つけること。
これからの課題ですが、ナマガトにとって大切なミッションなのでアクティブに取り組みたいです。カカオ農家さんの抱える問題に対して、同じように取り組んでいる企業や団体は他にも存在します。他社の取り組みを参考にしたり、協業できるパートナーやプログラムも探していきたいと考えています。
三つ目は、もっと地球に優しいアクションを起こしていくこと。
ナマガトでは、黄色い包装箱はバガス(非木材紙)を100%使用した紙を使っています。ナマガトを包んでいるラップ(紙)は環境配慮されたエコクラフト、梱包用紙は古紙。プラスチックゼロの梱包に取り組んでいます。
今後は、紙袋やマスキングテープ類を環境に優しい素材に切り替え、製造過程に関わる洗剤やスポンジなどの道具も環境に配慮された製品を使用することで、さらにエシカルなブランドにしていけたらと思います。
ー最後に、皆さまに伝えたいこと。
ナマガトーショコラをご利用いただき、心から御礼を申し上げます。
また当店のメルマガSNSでフォローしていただいてる方々も、当社のコンテンツを見ていただき誠にありがとうございます。
非常にたくさんの方々に応援いただき、この一年間を駆け抜けることができました。
ご自身へのご褒美スイーツとして、家族みんなで食べるケーキとして、大切な方への贈り物としてなど、さまざまな目的でご利用いただくことができたのではないかと思います。それらの大切な瞬間に当店のナマガトがあったと思うと、本当に嬉しく思います。
商品を受け取った時、誰かにプレゼントした時などに、幸せな気持ちになれるスイーツをお届けできるよう、これからも真摯に取り組んでいきます。
そうした「美味しい幸せ」をお届けしながら、その幸せをカカオ農家さんたちへ還元できるように、2023年もより多くの方々へ想いを込めて商品をお届けしていきます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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