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小田原の伝統工芸品と生ガトーショコラ
ナマガトの製造店舗がある神奈川県小田原市。城下町としても栄えた歴史ある地で古くから木工製品を手掛けている「薗部産業」の仁取皿と生ガトーショコラのセット商品を販売。
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仁取皿
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小田原の伝統を受け継いだお皿と小田原の極上スイーツのセット
欅の仁取皿と幸せの生ガトーショコラ
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名前の由来は、小田原の伝統工芸品であるお盆「仁取盆」からきています。お茶などを運ぶために使い、昔は家庭に一つはあった生活必需品でした。このお盆、実は小田原の*木地師が必ず最初に作る馴染み深い形。「仁取盆」から着想を得て、現代の食卓に合わせてデザインされた木の美しさを感じるお皿です。
*ろくろという回転装置を使って木工品を制作する職人

温故知新の発想で誕生した「仁取皿」
薗部産業が大切にしているのは「三現主義」、つまり「現場、現物、現実」を意識したものづくりを行うことです。メーカー勤務を退職し家業へ戻った薗部弘太郎さんは、薗部産業で製造、営業職を経てプロダクトデザイナー職へ就きました。小田原の木地師が最初に作る「伝統を重んじたお盆」から着想を得て発案した商品が、この「仁取皿」です。
国内外から木材を取り寄せるこだわり
馴染みのある国産のサクラやケヤキ、海外で育つ木々など、水分をたっぷり含んだ状態の木材を国内や世界中から仕入れているのが薗部産業さんのこだわり。木は場所や方法を変えながら、半年〜数年かけて乾燥させていきます。そうすることで、割れることなく長く使うことができるのだそうです。自社内で木材の乾燥から木地挽き(形を削り出す作業)、仕上げの塗装まで行います。


木くずまで活用しきるものづくり
薗部産業さんの敷地内は、どこも木の豊かな香りで漂っています。住宅の大黒柱として使われるほど大きな木材を屋外で乾燥させたあとは、若手職人さんたちがお皿やお椀の大きさに切り出します。その際に出た木くずは、レストランで使う燻製チップとして再利用されていのだとか。商品になるところも、ならないところもすべて余すことなく使い切る、自然環境や使う人に優しいプロダクトなのですね。
木材の大敵、「火」を使った乾燥法?
木の乾燥は、自然乾燥や人工乾燥など6種類を使い分けています。ケヤキの木で作る仁取皿は、その中でも人工の「燻製乾燥」を行うそう。木くずを燃やした煙でいぶすことで、木に含まれている油分をラップのように薄くコーティングし時間をかけて乾燥させていきます。燻製乾燥を行っているところは全国的にもかなり少数といい、戦前から続く貴重な技術の一つです。


ミリ単位を、すべて手作業で仕上げる
熟練の木地師さんたちは、片面約5分のスピードで木を削り、仁取皿を作り上げていきます。速さと仕上がりのきれいさ、量と質を両立させる唯一無二の職人技が問われるのですね。その誤差は、100皿並べても約2mmないほどの正確さなのだというから驚きです。
1皿を作り上げる技術の積み重ね
壁にかかっている刃物は、市販はしてい ないオリジナル道具です。木地師さんたちは、月1回ほど自ら鍛治場にこもり、刃物を自作しているのだそう。ここで使われている炭も端材。なめらかなお皿を作るため、1枚作るたびに刃物を研いでいるので、刃がすぐになくなってしまいます。手触りのいいお皿の裏側には、受け継がれてきた伝統技術と、職人さんたちの努力がありました。

そうしてできた仁取皿を、あなたと
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塗装やうるし塗りを経て完成した木のうつわたちは、どれも気持ちよさそうな表情をしています。一つとして同じ木 目がないからこそ、どんなお皿と出合えるのか楽しみです。

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