オンラインでの取り扱いを開始しました!
このたび、南アジアを中心に人々の可能性を広げ、貧困をなくす取り組みを続けている特定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会さんご協力のもと、フェアトレードのオリジナルジュートバッグを作製いたしました。
今回のジャーナルではバッグの作り手やポイント、その魅力をご紹介します。

オリジナルバッグが誕生するまで
約5年前、バングラデシュを訪れたナマガト代表の柳下は、知人づてにシャプラニールの活動を知り、現地の事務所を訪問したことがありました。
伝統的な手仕事による温かな商品や、その商品をフェアトレードとして販売する取り組みに共感し、その後は会員として携わっています。
そんな中、同団体に改めてお声がけし、オリジナルジュートバッグ作りにいたりました。
シャプラニールってどんな団体?
1972年に活動を開始した国際協力NGO(認定NPO法人)です。貧困のない社会の実現を掲げ、南アジアと日本国内でフェアトレードの取り組みや、児童労働削減とその予防など、幅広い活動をしています。
74年からは生産者の生活向上に寄与しつつ、消費者との良好な関係を築く「フェアトレード」活動に取り組んできました。日本で最初にフェアトレードに取り組んだ団体の一つです。
そもそも、フェアトレードとは?
貧困のない公正な社会をつくるために、途上国の経済的・社会的に弱い立場にある生産者と、強い立場にある先進国の消費者が、対等な立場で行う貿易のことを指します。
シャプラニールでは1974年、バングラデシュの村の女性が生活向上を目指して現金収入を得られるようにしようと、身近な素材と技術でできる手工芸品生産・販売を始めました。
以降、手仕事を通じた生産者のエンパワメントに取り組んでいます。

フェアトレードのオンラインショップ
この取り組みは、雇用創出だけでなく、女性たちの自信や基本的人権の尊厳の回復、女性の社会的立場の向上を目指した活動でもあります。
そんな商品の数々は、オンラインショップ「Creftlink(クラフトリンク)」で購入することができます。バングラデシュとネパールで、素材や暮らしに息づく伝統文化を大切にした雑貨や、ネパールコーヒーなどを取り扱っています。

ジュートバッグの作り手のこと
今回新たに作製いただいたナマガトオリジナルバッグは、バングラデシュの特産物であるジュート(黄麻)を活用した手工芸品です。現地のパートナー生産団体「ジュートワークス」さんに作製いただきました。
シャプラニールスタッフの皆さんも、パートナー団体や工房を訪問し、状況を確認しながら連携を図っているそうです。

きっかけはバングラデシュの女性たち
1971年の独立戦争後のバングラデシュはいわゆる「最貧困」と呼ばれ、1日1食がやっとの暮らしを送る人々も多くいました。そこで始まったのが、収入を得ることが限られていた女性のための「ジュート手工芸品生産協同組合」です。
伝統的なジュート製の民具づくり技術を活かした手工芸品を、日本で販売し始めました。イスラムの慣習から外で働くことに困難を抱える女性たちにとって、貴重な就業の機会だったそうです。
それ以降、生産者一人ひとりの暮らしが良くなること、女性たちが本来持っている尊厳や自信を取り戻すことを目指して活動を続けています。
シャプラニールでは、このフェアトレードへの取り組みを、手仕事(Craft)を通じて「つくる人」と、活動にかかわる「つなぐ人」、 商品を「つかう人」がつながる(Link)ようにと思いを込めた「Craftlink」と名付けています。
できる取り組みから、一緒に
私たちにできることは、たくさんあります。フェアトレード商品の購入(Craftlinkをチェック!)や、はがき回収、寄付、またイベントやボランティアに参加すること。
身近な人に、お話ししてみることもいいかもしれません。
一人ができることには限りがあるかもしれませんが、みんなで一緒に取り組み、思いやりのある未来を作っていきましょう。
留言